サイパンの水中生物(魚−小物)を解説します。ポイント・リクエストの参考にして下さい。
サイパン在住の小型魚さん
ハダカハオコゼ

名前 : ハダカハオコゼ
場所 : どこのポイントでも!
可愛いですよねー。
個人的にかなり好きなお魚で、とくにウンチをするときがいい! 逆立ちしてするんですよ。
色々の個体がいるのですが比較的レアなのがピンク色ですね。
脱皮をする魚としても有名で月に2回くらい(大潮のときが多いかな?)します。
活きている物しか食べないし、かなりの食 いしん坊なので水槽飼育は結構大変かもね。
フチドリハナダイSP

名前 : フチドリハナダイSP
場所 : 場所は秘密!
テニアンのポイントの40mくらいのところに行くと見れるのですが、サイパンでは13メートルのところで確認しています。おそらくこんなに浅いと ころで見れることはまず無いでしょう?
だいたい近くにニラミハナダイも群れています。
僕のカメラテクニックがもっと良ければ奇麗な体をお見せできるのですが...でも奇麗なの何となく解りますよね?
日本では小笠原とかでも見つかってるみたいですが、かなりレアものだと思います!
一眼レフを買って撮ってみたいなー!
ヨコシマニセモチノウオ

名前 : ヨコシマニセモチノウオ
場所 : フレミング、グロット、ナフタン等
ドロップオフのハングしたチョッピリ暗めのところにいる魚です。
マニアックな人にはプセウドSPと言った方が解りやすいかな?
とても落ち着きの無い魚なので撮るのはなかなか難しいですよ。
だいたい25メートル位から観察できています。
ベラの仲間って本当に奇麗な物が多いですよね。
シコンハタタテハゼ

名前 : シコンハタタテハゼ
場所 : フレミング、グロット、ナフタン等
英名はイエローファイヤーゴビー。皆様には学名のヘルフリッチの名前のほうが通っていますね。
生息水深が深いので、なかなかじっくり観察するのは難しいですが、よれる固体も中にはいます。グロットやフレミング、そしてナフタンなどの潮どうしの良い砂地の斜面にいることが多いです。
プレッシャーを与えないようにゆっくり近よれば、いい位置で写真がとれますよ。
ウミテング

名前 : ウミテング
場所 : オブジャン、ナフタン、沈船等
伊豆では秋から冬にかけての定番みたいですが、ここサイパンではレアな部類に入ると思います。
ゼンマイ仕掛けのオモチャのような動きはとても可愛いらしいです。
あまり動きが少ないので撮りやすそうですが光が嫌いなのかライトをあてるとそっぽを向いてしまいます。オブジャンやナフタン、沈船などの転石、砂場が好きみたいですね。
リュウキュウニセスズメ

名前 : リュウキュウニセスズメ
場所 : どこのポイントでも
浅いサンゴ群落で岩の隙間に生息するメギスの仲間です。雌雄で体色が異なり、雌は各鰭が黄色いことから、キビレニセスズメと呼ばれたこともあります。
雄は非常に美しくエメラルドグリーンと黄色そしてブルーのグラデーション、婚姻色は特にヤバいです!
岩の隙間に隠れて余り出てこないので観察、撮影は非常に難しいと思います。上手に撮れなかったんもで、こんなピンぼけ画像ですが凄く綺麗なの、なんとなく解りますよね?
メガネゴンベ

名前 : メガネゴンベ
場所 : どこのポイントでも
外洋に面した浅いサンゴ群落に生息します。伊豆ではやや稀な種みたいです。目の後ろにU字型の模様があることからメガネの名前がついています。
枝状サンゴの上にちょこんと乗っている事が多いが,臆病なのですぐに中に隠れてしまいます。
この種はしぐさがとっても可愛いのでずーっと見ててもあきないんですよねー。
サイパンでは普通種です!
アオマスク

名前 : アオマスク
場所 : ナフタン、グロット等外洋に面した礁斜面
アオマスクと言うのは俗称らしく、正式和名は無いそうです。ちなみにBlue tilefishなんても呼ばれてます。
潮通しのよいドロップオフに巣穴をつくり、主にペアで生活しています。生息水深がサイパンでは26メートルくらいからでしょうか?チョッピリ深いですね。以前勤めていたポナペでは10メートルでアオマスクを見た記憶があります。(ちなみにパーランというポイント)
そして幼魚はまた美しく全身真っ青!!とっても綺麗なんですよ。
シマヒメヤマノカミ

名前 : シマヒメヤマノカミ
場所 : シュガードックなど
胸ビレ」が大きくミノカサゴに似ていますが、鰭膜の切れ込みはありません。ヒメヤマノカミとの違いは、胸鰭のしまもようが暗褐色でその中に黒点が並びます。かく鰭にも小さい黒点が入ります。
カサゴの仲間は、それ程泳ぎまわらないので絶好の被写体です。
目がとても透きとおったブルーをしていて可愛いです。
きれいな目を強調して撮ってみました。
カミソリウオ

名前 : カミソリウオ
場所 : どこのポイントでも
岩礁と砂場の境目などや藻が生えてる場所に好んで生息していると思います。
サイパンでは結構珍しい部類に入るかな?
生息水深が浅いので、じっくり撮影できる最高の被写体だと思います。
メスよりオスの方が小さく派手な体色である事が多く環境によって色彩の変異が多い生物ですね。
カエルアンコウ(イザリウオ)

名前 : カエルアンコウ(イザリウオ)
場所 : ウイング、イーグル、ラウラウビーチ等
サイパンでは非常にレアな部類に入ります!
僕も今までに4回しか見たことがありません。なのでお休みの日に行ってじっくり一時間ほど観察して来たくらいです。
写真はちょっとわかりづらいのですが、口上よりエスカ(疑似餌)がでているのわかりますか?真っ黒でわかりませんよねー(笑)このエスかを釣り竿のごとく上手に使って補食をします。
実際この個体もカエルアンコウなのかイロカエルアンコウなのか、ちょっと判断に困っています!区別は吻上突起が円柱形か、または背びれの形で区別をつけるのですが僕にはわかりません。だってサイパンではほんとうに滅多に見れないですからー
でも、ほんとうに愛くるしいお魚さんですよねー!!
イロカエルアンコウ(イロイザリウオ)

名前 : イロカエルアンコウ(イロイザリウオ)
場所 : テニアン・フレミング
この種の特徴、吻上突起が円柱形、背より不規則な斑紋がある種もいる物が多い事からイロカエルアンコウだと思います。サイパンでは本当になかなか見れないので、まだまだ勉強不足ですが。でも本当に面白い魚ですよね。
昔はカエルアンコウはカエルの一種として両生類に分類され変体をしながら成長すると考えられていたようです。
信じられませんが、おたまじゃくしがカエルアンコウへの変体過程とも思われていたようです?!
外観上、雄・雌を区別する方法はありません。まだまだこれから生態が解明されて行くお魚の一種ですね。
モンツキカエルウオ

名前 : モンツキカエルウオ
場所 : ウイング、イーグル、ラウラウビーチ等
どーですか?この愛らしい表情!
サイパンではどこのポイントでもほとんど見る事が出来ます!
水深の浅い潮通しの良い岩盤にたくさんいるのでとっても探しやすいと思います。
よーく見て下さい。鼻毛が生えてるんですよー(笑)
なんかダメ親父みたい(笑)
でもこんなダメ親父でも巣穴を良ーく観察すると綺麗な卵を一生懸命守っている一家の大黒柱でもあるのです。
ニラミハナダイ

名前 : ニラミハナダイ
場所 : テニアンフレミング、スポットライト等
サイパンでも日本でもレアな部類に入るのではないでしょうか?名前の由来の目ににらまれてグッときた人も多いはずです。とても体色が綺麗で特に雄は綺麗ですねー
そしてハナダイの仲間は婚姻色がヤバいんです!
別種の様に変わる体色も本当に見事です。
観察には充分注意が必要です。
深度が深いこともさることながら体の大きさも小さく、そして非常に神経質なので撮影にはかなり気を使うはずです。
コガネヤッコ(yg)

名前 : コガネヤッコ(yg)
場所 : どこのポイントでも
ダイビングで有名なパラオではレアな部類に入るこの魚もサイパンでは普通種です。
成魚も綺麗ですが幼魚から成長するにつれてなくなる眼状班のある個体 は特に美しいと思います。
かなりすばしっこいので撮影は難しいですが、サイパンでは5月から7月に眼状班の残る個体を見れる確率が高いと思います。
目のまわりのブルーがアイシャドウみたいで可愛らしいお魚です。
オドリハゼ

名前 : オドリハゼ
場所 : どこのポイントでも
名前の由来にもなっている綺麗な黒い水玉の胸びれをヒラヒラ動かす姿は本当にかわいらしいです。
このハゼの仲間は共生といってエビの巣穴に居候する種類が多いです。
サイパンでもあちこちで色んな共生のペアを観察することが出来ます。
エビが作った巣穴に居候させてもらう変わりに目の悪いエビの目となり外的が来ると合図を出しています。
とても微笑ましい光景ですよねー
オイランヨウジ

名前 : オイランヨウジ
場所 : グロットなど、暗い場所
名前の由来の花魁のように美しいヨウジウオです。穴の中など暗がりを好み、たいていペアでいることが多いですねー。サイパンではグロットの水深3メートルくらいの所にいるので良く安全停止をかねながらお客さんに観察してもらっています。
幼魚には、黒っぽい横帯に鮮やかな赤い縁取りが見られ成魚とは又違った美しさがあります。
この種特有の育児のうは発達していないためメスがオスのお腹に直接卵を産み付けるんですよ。その卵はゼラチン状の物質で覆われていて肉眼でも観察することができます。とっても臆病な魚なので観察するのには根気と時間がいりますねー(笑)
ハタタテハゼ

名前 : ハタタテハゼ
場所 : どこのポイントでも
ちなみに和名を命名されたのは美智子妃殿下だそうですが 学名での種名はmagnificent(壮麗な、すてきな)という意味があります。顔が黄色いところや、目の上の紫のアイライン、胴体の赤から白へのグラデーションがとても「壮麗」ですよねー。ハタタテハゼ属はエビとは共生せず、他人?が使っていた巣穴を探してそこを住処にします。ちなみにヘルフリッチなんかもそうなんですよ。サイパンではどこでも普通に見られますが、良-くじっくり観察して欲しいお魚の一つですねー。和名の由来の背びれをハタのようにピッピッと動かす姿は本当に可愛らしいです。
ゼブラハゼ

名前 : カマスサワラ
場所 : どのポイントでも
サバ科の魚で大きいものでは2メートルオーバーで70キロを超える個体もいます。
特徴は第1背鰭は後半まで低くならなずに体側に多数の暗色縦帯があり、側線は第1背鰭の中程から下がります。
サイパンではワフーと呼ばれお刺身はもちろん、フライやソテーなどにしてよくお店でも出されています。
オブジャンの沖やナフタンでよく見ることが出来ます。好奇心がおう盛なのか結構近くまで寄ってくることもありますが口元や歯を見るとちょっとおっかないです。
チンアナゴ

名前 : チンアナゴ
場所 : オブジャン
砂底に尾から潜って体の半身だけを外に出すという、特異な生態が知られる「ガーデンイール」と呼ばれている一種です。
大きな声では言えませんが潜ったばかりの巣穴に勢いよく手をつっこむと触る事も出来るんですよ(笑)
砂から頭を出し、流れに乗ってくる動物性プランクトンを食べますが、危険が迫るとすぐに砂の中に引っ込んでしまいます。なので今日はどっちに流れているか知りたい時にはとっても便利なんですよね。 全身に入る細かい黒点と、鰓孔近くにある黒斑が特徴で「チンアナゴ」の名は顔が犬の「狆(ちん)」に似ていることからつけられたそうです。
クダゴンベ

名前 : クダゴンベ
場所 : バンザイやフレミング
コメント :
それほど日本では珍しくもないと思いますが、サイパンではかなりレアな部類に入ります。体高が低く、吻部が管状に長く伸びるのが大きな特徴で、体表には紅白の格子模様があり、非常に美しいことから観賞魚としても人気が高いですね。
生息水深は比較的深くリーフ外縁のヤギやウミトサカ類が群生するような潮通しの良い斜面によくみられます。ヤギなどの群体の間を活発に泳ぎ回り、主に小型の甲殻類を餌としています。 美しいので見とれていたいのですがダイビングコンピューターが許してくれません(笑)
リュウグウベラギンポ

名前 : リュウグウベラギンポ
場所 : どこのポイントでも
サイパンでは砂地のポイントであればどこでもその大きなコロニーを見ることが出来るレギュラーな魚です。
普段は砂地の上で休んだりホーバリングなどしていますが、ダイバーが近づくとサッと砂地の中に潜りこみ、顔だけ出してこちらをうかがうユーモラスな魚です。
特に美しいのはオスですね!
ディスプレイ(求愛行動)の時に3本の長い背びれをつかう姿は本当に美しいです。
名前もリュウグウなんて立派な名前ですよね。
メス10匹に対してオスが2匹くらいの割合でハーレムを作る立派なお魚でもあるのです(笑)
ブルーバードドワーフゴビー

名前 : ブルーバードドワーフゴビー
場所 : どこのポイントでも
英名を直訳したとおり青い縞が入った小人のようなハゼです。シマイソハゼ属の一種で体の大きさは2センチくらいと小さいのですが体色のビビッドなカラーリングがとっても目を引く美しいハゼです。サイパンではそれほど珍しくないのですが水深は10メートル以深にいる物が多く、ラウラウやグロットの岩棚の奥の隙間で観察する事が出来ます。根気よく探せば結構簡単に見つける事が出来るお魚です。外部ストロボを付けたカメラが入りづらい環境にいる事が多く撮影はなかなか大変ですね。
クマドリイザリウオ

名前 : クマドリイザリウオ
場所 : テニアングロットなど
サイパンでは滅多に見れない激レアものです!
名前の由来の通り 歌舞伎の隈取り(化粧)に似た模様の美しさやボディーカラーも、白色や黄色の地に隈取り模様や 黒にオレンジの斑点があるバージョンなどがいます。本当に愛くるしいですよねー。
見ていて全くあきがこないです。サイパンでももっと頻繁に見れるといいですよねー!サイパンではイロイザリウオやソウシイザリウオ等も見ることができますがこちらも非常に稀です。
タツウミヤッコ

名前 : タツウミヤッコ
場所 : ラウラウビーチなど
ヨウジウオの仲間ではやや珍しい仲間で90年代に日本近海の分布が確認された稀種でもありました。
生息環境はゴロタや砂底域の岩の付着物や海草のすき間に体をクネらせている事が多く根気よく探さないとなかなか見つかりません。
体側の皮弁は成長するにつれ小さくなりますが幼魚期は翼のように大きく、なかなかカッコいい魚です。
ホシゴンベ

名前 : ホシゴンベ
場所 : どこのポイントでも
とてもレギュラーな魚ですが色彩変異が多くバリエーションが多い魚です。サイパンでは比較的浅い珊瑚群落に生息し珊瑚の上で大きな目玉をキョロキョロさせながら、ちょこまか動く仕草はとても愛嬌があります。
同じゴンベの仲間よりもかなりよれる被写体なので初心者の方にはおすすめの被写体ですねー。
こんない可愛らしい顔していますが小魚や甲殻類をかなり貧欲に食べまくる一面もあります。
クロユリハゼ

名前 : クロユリハゼ
場所 : どこのポイントでも
サイパンでも日本でもクロユリハゼの種類は結構見れますねー。第2背鰭と尻鰭が大きく独特のスタイルをしていて可愛いです。いつも巣穴近くの中層を小さな群れで泳いでいてとてもシックな色合いで人気のある魚です。でも幼魚の時は全く違って半透明のスケルトンなキラビヤカなお魚なのです。
色彩の鮮やかなサンゴ礁の海ではかえってこの方が周りの風景に溶け込み見つかりにくいのでこのようなスケルトンになる幼魚が多いと思います。
水深も浅くどこのポイントでも見れますので是非じっくり観察してみて下さい。
クロメガネスズメダイ

名前 : クロメガネスズメダイ
場所 : どこのポイントでも
サイパンではどこのポイントでも探さなくても見つかるレギュラーなお魚ですが日本でも同様で幼魚は伊豆でも観察されているみたいですね。
体色は地域や個体差で変化が多く、黄色や青、紫がかったものなど様々ですが頭部から背中にかけて青色の縦線、体側では青色の縦点列があることが特徴となります。
メガネスズメダイに似ていますが尾鰭が白くないので識別は簡単に付きますね。
和名に着いているメガネはメガネモチノウオ(ナポレオン)みたいに、メガネ模様はないですし背鰭の眼状斑からきてるのか?名前の由来は不明です。だって眼状斑は目であって、眼鏡ではないですからね。 とても美しいお魚ですが、撮影は落ち着きが無いので、なかなか苦労しますが必ず同じ場所に帰ってくるので追いかけずにひたすら待つのが撮影のポイントですね。